Googleサイトでは、HTMLやCSSの知識がなくても誰でも簡単にレスポンシブ(端末の大きさに合わせてデザインが変わる)なホームページを作ることができます。テキストや写真、折りたたみのパーツや、ドライブと連携したファイルの貼り付けなどが用意されています。全体に公開することはもちろん、「組織内」に限った公開も可能です。 共有すれば複数人で編集することができるので、学校HPももしかしたらこれで十分運用できるかもしれません。 今回はこのGoogleサイトを生徒と共有して授業に使う方法を紹介します。 3年生の選択化学の授業は選択者が4人と少ないので、主体的な学びを目指して、多くの単元を「ゼミ」形式で進めています。生徒はそれぞれ自分が担当する分野について教科書で学び、分からないことは先生に質問するなどして知識を整理していきます。最後に発表をしてもらうときに使っているのがこのGoogleサイトです。 調べたことをテキストや画像をそのままサイトに入力してページを作ったり、ドキュメントでまとめた後にそのファイルをサイトに貼り付けたり、スライドを作って貼り付けたりしています。発表を聞く時は発表者のページを開き、それを見ながら説明を聞きます。(注意:ドキュメントやスライドを貼り付けてもすぐに見ることはできません。それぞれのファイルの共有設定をお忘れなく) 実験のときは指示が書かれたページを作っています。実験中にタブレットで写真を撮り、それを実験ページに貼り付けていくことで、実験の様子も簡単に記録できます。 何よりGoogleサイトを使うメリットは、作ったページが整理された状態で残ることです。年度初めにあらかた単元ごとのページを作ってしまえば、あとは生徒が勝手にページを探して入力していくことができます。章〜節〜小単元というページ構成にしておくと、後から見返すときも便利です。Googleサイトはページの階層構造も一目で分かるので、整理も簡単です。 トップページには「今日の連絡」と「今後の予定」、「今やっていること」、「前回やったこと」を掲載しています。この形が定着すると、生徒は授業の始まりに勝手にサイトを見て今日の内容と次回移行の予告を見るようになります。 最初は慣れないかもしれませんが、一度作ってしまえばとても簡単です。ぜひお試しください。